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不二越など、鋼用と難削材用の防振型超硬エンドミルを発売

不二越、住友電気工業「GSX MILL VLシリーズ」 不二越( http://www.nachi-fujikoshi.co.jp )と住友電気工業( http://www.sei.co.jp )は、加工時のビビリを抑制し、高切り込み・高送り性能を飛躍的に向上させ高能率加工を実現した防振型超硬エンドミル「GSX MILL VLシリーズ」を共同開発、発売を開始する。

 同シーリーズは、航空機や発電などエネルギー・インフラ分野の伸長により、耐熱合金などの難削材加工のニーズが拡大するなど、被削材の多様化がすすんでいる現状を受けて開発されたシリーズ。鋼用と難削材用の2タイプを品揃え、被削材に応じたエンドミルを選択する。

 主な特徴は以下の通り。


  1. エンドミルの形状には、不等分割・不等リード仕様を採用。外周刃の分割比を連続的に変化させることにより、切削応力の周期性を効果的に抑制、びびり振動を抑制する。

  2. 同シリーズは、鋼用(GSX MILL VL)と、難削材Ti・SUSなど用(GSX MILL VL Ti・SUS 不二越のみ)の2つのタイプで、あらゆる被削材に対応する。鋼用は特殊外周刃を採用することで、切りくず厚さの変動を抑制することにより、防振効果を一層高め、加工面の品位向上を実現する。Ti・SUS用は被削材の特性に合わせ、外周切れ刃のねじれ角を大きくし、切れ味を格段に向上させた。

  3. AlCr系耐熱性膜とAlCrX系硬質膜との積層コーティングにより、高硬度材の切削加工にも対応。また、最表層部位は耐摩耗性および耐溶着性に優れる膜構造とし、不等リードに最適な溝断面形状との相乗効果により、幅広い被削材に対して安定した切りくず排出性を実現する。