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アマダ、超耐熱合金を従来の6倍で切断する超硬ブレード

 アマダ( http://www.amada.co.jp )は、直径480㎜の超耐熱合金INCONELを4時間と従来の6倍のスピードで切断する超硬ブレード「Hシリーズ」を発表した。超難削材向け新超硬ブレード「AXCELA(アクセラ)」の最高位品種として国内外同時販売を開始する。

 同シリーズは、同社がフラットセットタイプ・トリプルチップ(FSTデザイン)とよぶ特殊歯先形状と高硬度材切断に最適な超硬合金チップを採用したブレード。これにより、バンドソー切断ができなかった材料の切断を可能にするとともに、これまで切断が困難だった超耐熱合金、チタン合金などにおいて、安定した切断を実現し、ブレード寿命を大きく向上させることになる。

 例えば、放電加工で切断を行っていた超耐熱合金(INCONEL、直径480mm)において、 「AXCELA Hシリーズ」と、同社パルスカッティングバンドソーマシン「PCSAWシリーズ」との組合せによって、従来24時間であった加工時間が約4時間となり、6倍のスピードを実証した。

 また、エレクトロニクス関連のターゲット材の切断においても、従来の超硬ブレードに比べ、同じ切断スピードで2倍以上のブレード寿命を達成した。

 これらの超難削材の切断性能に寄与したのがアマダ独自のFSTデザインと製造技術。「AXCELA Hシリーズ」は、「Gシリーズ」とは異なり、直歯と左右それぞれに振り出されたアサリ歯から構成されたアサリタイプの超硬ブレードであり、直歯はベベル形状に研磨されている。これにより、切断時の切削抵抗が低減され、直進安定性が向上する。さらに、このベベル形状を高精度に研磨するアマダの製造技術によって、より安定した切断性能を実現している。