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日本バルカー工業とダイキン工業、中国のフッ素樹脂事業で資本提携

 日本バルカー工業( http://www.valqua.co.jp )とダイキン工業( http://www.daikin.co.jp )は、両社の特色と強みを生かし、需要が拡大する中国市場での戦略的なフッ素樹脂製品事業の拡大を目的に事業提携することで合意した。日本バルカーの中国現地法人である上海バルカーふっ素樹脂製品(上海バルカー)にダイキン工業が4.5億円を出資、これにより上海バルカーに対する出資比率は日本バルカー工業70%、ダイキン工業30%となる。本提携により、上海バルカーでは、2015年に100億円の売上げを目指す。

 両社の提携の内容は、①両社の技術支援により中国成型加工メーカーを育成、フッ素樹脂と成型加工品をボリュームゾーンに向けて飛躍的に拡販する②共同のエンドユーザーマーケティングにより、新規市場開発を加速し需要開拓を推進する、とい二点。中国では、電力・鉄道などのインフラ投資や太陽電池・風力発電などの環境投資に向けて、今後ますますフッ素需要の急拡大が見込まれている。今回の提携を機に両社では、フッ素樹脂と成型加工品の安定供給と価格競争力を確保し、中国市場におけるシェア拡大を図るねらい。 ダイキン工業のフッ素樹脂の開発力・技術サービス力と日本バルカーの専門的成型加工技術を一体的に運用することで、中国で15年の実績がありフッ素樹脂成型加工を得意とする上海バルカーを基点として、エンドユーザーへのワンストップ・コンサルティングを実現したい考え。