サイバネットシステム( http://www.cybernet.co.jp )は、CAE有効活用のために理論を学ぶエンジニア向け教育事業「CAEユニバーシティ」の一環として、9月開催の「実例から学ぶロバスト制御(モデル誤差があっても制御性を失わない制御)理論セミナー」に続き、10月29日に東京・秋葉原の本社で「PID制御の実験セミナー」を開催する
CAEの有効活用には、CAEをブラックボックス化せずにシミュレーション結果の妥当性を評価する能力が必要で、この能力を身に付けるには工学・物理・数学の理論知識が必須となる。サイバネットシステムでは、CAEに使われている物理や工学の理論を座学・実験・シミュレーションで身に付け、シミュレーションを有効活用できるエンジニアの育成を目的に、CAEユニバーシティを年2回のペースで開催している。
今回開催するのは、「制御振る舞いを目で見て分かる制御実験セミナー( http://www.cybernet.co.jp/cae-univ/info/seminar3.html )」で、自ら設計した制御器により実機がどのように振舞うかを目で見て分かるようにする狙い。宇都宮大学准教授の平田光男氏を講師に、産業界でもっとも使われているPID制御について、他の制御との違いを実験で、目で見て確認しながら、背景にある理論を解説する。具体的にはDCモータを用いて、速度制御、位置制御を行い、さらに数値解析ソフトを用いて、設計手法によって異なる現象を体感する。同社では、「制御設計に携わる方にとって、実機の振る舞いと理論との関係を知り、次のステップに踏み出すきっかけとなるセミナー」と位置付けている。