三菱マテリアル( http://www.mmc.co.jp )は、超硬工具販売効率の向上と主要マーケットであるタイおよび東南アジア域内有望市場拡販体制構築を目的として、タイに販売会社を設立し、9月1日から営業を開始した。
同社は東南アジア、インド、太洋州地域への超硬工具販売・在庫拠点として、1993年シンガポールにMMC Metal Singapore Pte.Ltd.(以下、MMS社)を設立したが、その後インド向け販売は現地での工具需要が増加したことに合わせ、2006年にMMS社から分離してMMC Hardmetal India Pvt.Ltd社を設立、また物流システム強化を目的に、MMS社の在庫機能を廃止し、日本から同地域へ直接配送する体制に切り替えている。
これら販売体制の変更に加え、部品製造を含む自動車産業の集積が加速し、東南アジア地域での自動車生産の中核国となっているタイにおいては、ますます超硬工具の需要拡大が見込まれ、きめ細かい顧客サービス体制が必要となったことから、同国内に新たに販売会社を設立、主要需要国により軸足を置いた体制を整えることとした。
シンガポールにおける販売は、MMS社が解散したうえで、タイ販売会社のシンガポール拠点が同国顧客サービスを継続していく。
新会社はタイのバンコクに設立し、従業員28名でスタート。資本金は日本円で約3億円。三菱マテリアルが全額出資した。