日本精工(NSK、 http://www.jp.nsk.com )は、従来より静音性を2倍以上、摩擦損失を約3割低減した「低トルク高防塵シール付き深溝玉軸受」を開発、サンプル出荷を開始した。同品の売上として2013年度に1億円の売上を目指す。
同品は、環境意識の高まりに伴い需要が増えている室内換気システム、分煙機用ファン、天井埋込型換気扇向けなど低トルク化による省エネ化や塵埃環境での防塵性能向上による静音化に貢献する。
製品は、従来品との置き換えが可能なタイプと接触タイプ、非接触タイプの3種類。接触タイプは低トルク化のため、解析技術によりシールリップ剛性を最適化しシール接触圧力を標準品に対し摩擦損失を約3割低減、モータ消費電力を低減する。非接触タイプは防塵性能向上のため、シールと内輪の非接触シール部を延長、径方向の隙間のみでなく、軸方向の隙間も極小化するためゴムシールを採用した。これにより、低トルク性能を損なわずに従来品に比べ防塵性を向上させ、静音性能を2倍以上向上した。