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三菱重、英SSEと洋上風力発電、スマートコミュニティなど広範に協業

 三菱重工業( http://www.mhi.co.jp )は、英国の電力大手スコティッシュ・アンド・サザン・エナジー社(SSE)と、低炭素エネルギーの開発に向けて協力することで合意した。この合意に基づき、洋上風力発電設備や電気自動車(EV)などを活用した低炭素社会(スマートコミュニティ)に関する先端技術、CO2の回収・貯留(CCS)、高効率発電などについて、広範な協業の可能性を追求していく。

 SSEは、英国第2の総合エネルギー企業で、1,130万kWを超える総発電容量と12万km以上の送配電網を持つ。火力、バイオマス、再生エネルギーなどを手掛け、スコットランド北部とイングランド中・南部の350万世帯に電力を供給している。2009年には理工系有力校のストラスクライド大学(University of Strathclyde、グラスゴー)と共同で、Centre for Engineering Excellence in Renewable Energy(CEERE)を設立。CEEREは、SSEの欧州における陸上・洋上風力発電設備について設計・事業管理・調達・資産管理などを手掛ける。

 英国の政府と産業界による公益研究組織であるOffshore Valuation Groupは本年5月、英国での洋上発電開発により、北海における石油・ガスの過去40年間の平均年産量に匹敵する、年間10億バレルの石油に相当する発電量が可能と発表している。

 両社は今後、合意の発展に伴い、まず洋上風力発電施設からの電力供給とEVを活用した低炭素社会の提案に力を注いでいく。