新東工業( http://www.sinto.co.jp )は、ショットピーニング用として幅広く使用されているサイズφ0.3mm以上の投射材で、硬度Hv930の高硬度カットワイヤ投射材を開発、販売を開始した。
各種ギヤ、バネおよび金型などの疲労強度向上を目的としたショットピーニングにおいて、この高硬度投射材を使用すると、投射材の硬度が高いため、投射速度を大幅に落としても、ショットピーニングマシンの稼動で使用する使用電力の80%程度を削減することが可能となり、トータルランニングコストやCO2発生量の低減に貢献することができるという。
また、小型化、軽量化に対応するための金属材料および熱処理の改善により、硬度化が進んでいる自動車用トランスミッションギヤやCVT部品などへのショットピーニングにおいては、従来に増して硬度が高い投射材が必要となり、この領域においても対象部品等の表面硬度をHV1,000以上、 1,800MPa以上の圧縮残留応力を得ることが可能。
同社では、自動車業界などの顧客に対して、この高硬度投射材の新規採用を図るとともに、ショットピーニングの試作加工や量産加工など、受託加工事業としても受注を行う。