JXホールディングス傘下の石油事業会社である新日本石油、新日本石油精、ジャパンエナジーは7月1日に経営統合、JX日鉱日石エネルギー(木村 康社長)が発足した。
新会社は、2010年度の売上高見込み7兆8,000億円、燃料油の国内販売シェア約35%、潤滑油の同シェア4割程度を有するエネルギー企業として誕生した。事業概要は以下のとおり。
(1)石油精製販売事業におけるブランドは「ENEOS」に統一(サービスステーションのブランド統一は、順次実施する予定)。
(2)製造体制
a.製油所:8ヵ所(70.7%出資子会社である鹿島石油の鹿島製油所を含む)、製造所:3ヵ所
b.2008年12月を基準として、今年度末までに40万B/Dの原油処理能力を削減し、2013年度末までに、20万B/Dの追加削減を予定。
(3)販売体制
a.サービスステーション:12,641ヵ所(5月31日現在)
b.燃料油販売シェア:約35%(ガソリン販売シェア:約35%)
c.旧新日本石油のLPG事業は三井丸紅液化ガスとの事業統合を検討中
d.天然ガス・LNG事業において、水島輸入基地のタンク増設、八戸輸入基地新設などを予定
(4)主な海外事業展開
a.潤滑油事業:中国を始めとするアジア地域を中心に、製造販売事業を拡大
b.石油化学品事業:生産能力262万となるパラキシレンについて、アジア外販マーケットシェア1位(シェア20%)のプレゼンスを生かした戦略を展開
(5)主な新エネルギー・新規事業展開
a.システムインテグレート事業として、燃料電池、太陽光発電等の普及を推進
b.高機能化学品事業として、ENB・ザイダー・不織布(ワリフ・ミライフ)などをグローバルに展開