新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO、 https://app3.infoc.nedo.go.jp )は、次世代レーザーの加工技術の確立を目指す「高出力多波長複合レーザー加工基盤技術開発プロジェクト」を次世代レーザー加工技術研究所、大阪大学、浜松ホトニクス、アルバックの4法人に委託ことに決定したと発表した。
我が国におけるレーザー技術を集約して、高出力な半導体パルスファイバーレーザー技術の開発を推進するとともに、当該レーザー技術を用いて加工難易度が極めて高い先進材料などの加工を高品質・短時間で処理する技術の確立を目指す。事業期間は2010年度から2014年度までの5年間。
本プロジェクトによって開発される次世代レーザーの加工技術は、これまで難しかった炭素繊維強化複合材料の高速・高品位な加工、薄膜太陽電池・フラットパネルディスプレイなどのデバイス表面処理加工ならびにチタン合金の粉末積層造形加工など、低炭素社会を実現する次世代製品の製造技術に大きく貢献することが期待される。
また、次世代レーザー技術は、イニシャルコスト、ランニングコストが大きいレーザー加工機の製造コストを低減し、既にレーザー加工機を導入している業種以外にもレーザー加工技術の普及を促進することが期待される。さらに、本プロジェクトでは、プロジェクト成果である次世代レーザー技術の公開およびプロトタイプ機の試用をユーザー企業に向けて行い、ユーザー企業からのニーズと評価結果を反映することによって、プロジェクト成果の早期実用化が期待されるものとなっている。