日本工具工業会( http://www.kouguko.com )は6月3日、東京・丸の内の銀行倶楽部で平成22年度通常総会を開催した。
挨拶に立った石川則男会長(オーエスジー社長)は、「2007~2008年の7割今日まで回復すると予想している。しかし成長を支える中国の行き方には疑念を抱かざるを得ない。日本のものづくりは中国のように一方通行のものではなく、技術の蓄積であり、総合的な組合わせ。経済産業省の成長戦略として掲げられている法人税引き下げなどの後押しも得て、日本のものづくりを復権したい」と語った。
続いて、来賓の挨拶に立った経済産業省製造産業局産業機械課長の米村 猛氏は、「産業構造審議会産業競争力部会では、自動車依存の一本足打法から、①インフラ関連/システム輸出、②文化産業、③環境・エネルギー課題解決産業、④医療・介護・健康・子育てサービス、⑤先端分野の五つの戦略分野を中心とする八ヶ岳構造に転換、産業競争力を高め国内でものづくりできる環境を作っていく。わが国が技術で勝ち事業でも勝つようなビジネスモデルの転換や、国をあげての海外での原発プロジェクトの獲得など政府との関わりをあらためて考えてほしい」と会員企業各社を鼓舞した。