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日本フルードパワー工業、通常総会を開催、新会長に宮内壽一・甲南電機社長

 日本フルードパワー工業会( http://www.japan-fluid-power.or.jp )は5月19日、東京・芝公園の東京プリンスホテルで平成22年度通常総会を開催、新会長に宮内壽一・甲南電機社長を選出した。

 総会後の懇親会で挨拶に立った宮内会長は「中国、インドなど新興国の高い経済成長に支えられ産業界は回復基調にあるが、内需は依然厳しく、景気の先行きには慎重な対応が求められる。業界のさらなる健全な発展のためには健全な競争と協調体制が必要で、原材料の値上げに対して、業界の努力だけでは急襲が困難でユーザーの理解を求めていかなければならない。フルードパワー技術はわが国の機械産業のものづくりを支える重要な基盤技術で、CO2削減への貢献も大きい。特に省エネ化技術と水圧技術の開発を強力に推進したい」と語った。

 また、来賓の挨拶に立った経済産業省大臣官房審議官(戦略輸出担当)の市川雅一氏は、「今後、アジアを中心に鉄道や建設機械などが国のインフラ技術の輸出を進めていくが、それら産業では油圧・空圧機器というフルードパワー技術が活躍している。フルードパワー技術は安全・安心の製品を支え、わが国の国際競争力を強める重要な技術であり、エネルギーロスをなくす技術。水圧技術を利用した機器やフルードパワーを利用したロボットの開発などを進めることで、わが国産業の発展を支えてほしい」と鼓舞した。