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川崎重工、H-IIAロケット17号機用フェアリングを出荷

川崎重工業「H-IIAロケット17号機用フェアリング」 川崎重工業( http://www.khi.co.jp )は、H-IIAロケット18号機用衛星フェアリング※1を種子島宇宙センターに向けて出荷した。この衛星フェアリングは、種子島宇宙センターで打ち上げを執行する三菱重工業に納入され、同社のH-IIAロケット18号機に組み込まれる。なお、同ロケットは今夏の打ち上げに向けて準備作業が進められている。

 今回出荷した衛星フェアリングは、直径4メートルのシングル・タイプ(4S型)で、この中に大型衛星が1機組み込まれる。H-IIAロケット18号機は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が中心となって開発を行った準天頂衛星初号機(みちびき)※2を搭載する。

 川崎重工業は、1993年にH-IIロケット向けに衛星フェアリングを納入したのを皮切りに、H-IIロケット向けは計7機分を納入している。H-IIAロケットにおいても、4m・シングル・タイプ(4S型)、4m・デュアル・タイプ(4/4D型)、5m・シングル・タイプ(5S型)の各種衛星フェアリングを開発・製造し、計17機分を納入した豊富な実績を持っています。

 同社が開発・製造してきた各種H-IIAロケット用衛星フェアリングは、大型衛星や2基の衛星の同時打上げなど多様な打上げ需要に対応できる。同社は、今後も衛星フェアリングの開発・製造を通して、日本の衛星打上げビジネスに積極的に貢献していく。

※1:衛星フェアリングは、衛星を格納する部分でロケット先端部に取り付けられ、打ち上げ時の空力加熱、音響(振動)などの過酷な環境から衛星を保護するためのもの。これは大気圏外に達した後、左右に2分割して衛星を分離する。

※2:準天頂衛星システムは、山間部、ビル影などに影響されず、全国をほぼ100%カバーする高精度の測位サービスを実現するシステムで、システム整備の第1段階として、「みちびき」により技術実証・利用実証を行う。