NTN( http://www.ntn.co.jp )は、自動車のドライブシャフトの重量を16%、トルク損失率を40%低減する「後輪駆動車専用軽量·高効率ドライブシャフト」を開発した。
同品は、新開発のスライド式クロスグルーブ型等速ジョイント(以下、開発品)2個と、その間をつなぐ中空シャフトで構成されている。開発品は、従来のクロスグルーブ型等速ジョイント(以下、従来品)に対し、小径ボールの採用によって外輪外径のコンパクト化を図り、さらに薄肉の中空シャフトを採用する事で軽量化を実現した。また、ボール挿入個数を6個から10個へ増やすことで従来品と同等の耐久性を確保している。
また、開発品ではクロスグルーブ型等速ジョイントの特徴である軸線に対するボール溝の傾き角を従来品に比べて小さくすることで、転動体の滑りを低減し、さらに内部諸元を最適化し高効率化(トルク損失低減)と回転方向のバックラッシュ低減を実現した。
FR車は、主に高級車に採用される駆動形式。近年、高級車向け駆動系部品に対しても低燃費化を目的に軽量化や高効率化が強く求められ、さらにスムーズな車両発進を実現するため、ドライブシャフトの回転方向バックラッシュの低減が求められているという。