日本精工(NSK、 http://www.jp.nsk.com )は、、油圧ショベルなどの建設機械の旋回・走行減速機用に従来の2倍超まで長寿命化を実現した「長寿命遊星軸付きケージ&ローラ」を開発した。2012年に5億円の売り上げを目指す。
遊星軸とローラに特殊熱処理を採用、潤滑油中のギヤ摩耗粉などの異物混入に対する表面の疲労強度を高め、異物環境下での寿命を延長した。また、それぞれの軌道面を滑らかな鏡面仕上げとすることで、均等な油膜形成を可能にして表面疲労強度を向上させた。
同品が2倍以上の長寿命化を実現することで、建設機械の長時間連続稼働など、過酷使用条件下での耐久性・信頼性を高める。また、メンテナンスの頻度が減ることにより、作業効率が向上する。
同品は建設機械1台で20~30セット組み込まれ、大半が異物が混入する厳しい潤滑状態で使用される。最近では、新興国での社会インフラ整備や資源開発の需要が急増。多くの建設機械は長時間連続稼働、長距離の未舗装路走行など、より厳しい条件下で使用されており、過酷環境下での長寿命化のニーズが高まっているという。