三菱マテリアルツールズ( http://www.mitsubishicarbide.com/mmc/jp )は、三菱マテリアル( http://www.mmc.co.jp )が開発、製造する高硬度鋼加工用コーテッドCBN「BC8020」を販売開始した。初年度1億2,000万円の売上げを見込む。
高硬度鋼部品の加工を有する自動車産業などの製造業においては、工具の長寿命化、加工能率や加工精度の向上への要求が高まっている。同品は、三菱独自のCBN焼結体製造方法である「粉体活性焼結法」に改良を加えることで、刃先強度と耐摩耗性を従来材料よりさらに高い次元で両立した工具材種。この特性により、高硬度鋼加工における生産性の向上と加工精度の向上が可能になり、加工コストの低減を実現する。
同品の主な特徴は以下のとおり。
- 最適な組成によりクレータ摩耗の発生を抑制、浸炭層除去(1)など高負荷切削条件において、高い耐摩耗性を発揮し、高能率加工が可能
- 高い刃先強度により不安定な断続切削加工における突発欠損を抑制し工具の長寿命化が可能になります