アマダ( http://www.amada.co.jp )は、スペインでの金型、ソフト、周辺装置を含むソリューション商品の直接販売を4月より開始する。
イギリスの現地法人であるアマダユナイテッドキングダム(アマダUK)がスペインバルセロナに支店を開設し、現アマダUK社長のアラン・パロット氏自ら推進役となり、人、物を投入して直販組織のオペレーションを担う。3年後には売上50億円を見込む。
世界の板金市場シェア首位を確保するには、世界市場の50%を占める欧州市場での売上を拡大することが必要不可欠。スペインは欧州でもドイツ、フランス、イタリアに次ぐ約200億円の市場規模があるとみられていた。現在スペインにはアマダイタリアの子会社であるアマダマキナリアが存在するが、代理店での販売活動であるため、本体機の販売が伸びず、昨年のスペイン国内での板金事業の売上は5億円程度にとどまるなど、ビジネスの拡大には課題があった。
欧州を本拠地とするメーカーと競合するためにはアマダ直販体制の強化が急がれると判断した。アマダマキナリアは年内にアマダUK支店に吸収し、新たな現地法人を立ち上げる予定。
欧州におけるアマダ事業展開は昨年10月、東欧、ロシアも含めた営業拠点としてのドイツ・ソリューションセンターの本格稼動に加え、今年1月ソリューションビジネス強化としてイタリアにアマダエンジニアリング・ヨーロッパを設立。6月には同じくイタリアの新社屋とソリューション展示施設を新設する。
また、欧州製造拠点の再編としてフランスで日本のものづくりと同期したベンディングマシンの新シリーズやターレットパンチプレス製造のほかレ-ザ-、複合機の生産も目指す。