三菱重工業( http://www.mhi.co.jp )は、日本初の宇宙ステーション補給機HTVとそれを打ち上げたH-ⅡBロケット、世界初のエンジン式ハイブリッドフォークリフト「GRENDiA EX Hybrid」など18件を「Best Innovation(ベスト イノベーション)2009」に選定した。
「Best Innovation」は、同社の創造的な新製品、新技術、新事業を対象とした社内表彰制度で、「新製品賞」、「新業務プロセス賞」、「特別賞/新技術賞」、「特別賞/イメージアップ賞」などからなる。
今回は、社内の各部署およびグループ会社から応募のあった22件の中から、新規性、事業規模、技術の高度性、イメージアップ度などを評価し、経営会議が審査・選定した。
その結果、同社の高い技術力を示した新製品賞には、排熱回収タービンにエンジン排気ガス駆動のタービンを組み合わせ、世界初の技術で制御する複合型舶用エネルギー回収システムなど4件が、創意工夫により生産性や業務効率向上に寄与する取り組みを対象とした新業務プロセス賞には、ターボ冷凍機のバリューチェーンのIT化システムなど5件が選ばれた。また、世界初の革新的な技術が表彰対象となる特別賞/新技術賞には、大規模連成シミュレーション技術など5件が選定され、社会的にも大きな話題を呼んだ次世代型超省エネ住宅「エコスカイハウス」などの4件には、当社の技術力を広く一般にアピールしたとして特別賞/イメージアップ賞が与えられた。
今回の受賞案件は以下の通り。
新製品賞
- 新型舶用排熱回収システム(MERS)
- 07式垂直発射魚雷投射ロケット
- H-ⅡBロケット及び宇宙ステーション補給機HTV
- 4. ドバイメトロプロジェクト
新業務プロセス賞
- 造船所における鋼材・部材管理システムによる部品所在管理の効率化
- ターボ冷凍機のバリューチェーンのIT化システム
- コンプレッサIT武装(BOM及び三次元デジタルデータ)によるバリューチェーン全体の業務プロセス改革
- サービス業務支援システムの構築による顧客巡回計画立案・点検業務の効率化
- 創造的な新製品、新技術、新事業を対象とした社内表彰Open Book方式による長期供給契約
特別賞/新技術賞
- 構造体と流体が相互に干渉し合う複雑な振動現象の高精度解析を可能とする大規模連成シミュレーション技術
- 画像演算処理装置(GPU)を利用したターボ機械流動大規模シミュレーション技術
- 変形を伴う複数の可動部品が組合わされたモジュール部品の挙動を解析できる高精度・高速マルチボディダイナミクス技術
- 建造物の影響を精度良く解析できる広域気象・大気拡散シミュレーション技術
- 火力発電プラント・クリープ損傷配管延命化のための熱処理技術
特別賞/イメージアップ賞
- 日本郵船殿向 高度環境対応省エネ型自動車運搬船「AURIGA LEADER」
- 北海道電力殿向 泊原子力発電所3号機
- ハイブリッドフォークリフト「GRENDiA EX Hybrid」
- エコスカイハウス