日本ベアリング工業会(会長:横山元彦・ジェイテクト社長)は1月15日、東京・芝公園の東京プリンスホテルで、平成22年新年賀詞交換会を開催した。
当日はまず横山会長が、ベアリング産業もようやく昨年後半に7割程度まで生産が回復していることを報告したうえ、偽造品対策や地球環境対策にグローバルな視点から引き続き取り組むことを述べ、「ベアリング産業は、ものづくりの根幹をなす重要な機械要素。その誇りを持ちつつ、日本のものづくり産業の拡大に向け一層の努力を続けていきたい」と力強く語った。
続いて来賓の挨拶に立った経済産業省製造産業局長の平工奉文氏が、「資金繰りや雇用の対策に加えエコ消費3本柱などによる需要拡大などの経済対策で支援していきたい。急成長する新興国の市場取り込みは必要だろうが、高付加価値な市場である先進国で流通する製品技術を“量のマーケット”である新興国にそのまま供給するのではなく、新興国向けの製品開発を進めるなど、新しい需要への新しい戦略を描いて臨んでほしい。ベアリング産業は早くから環境問題に積極的に取り組んでいるが、風力発電など新エネルギーといった新しい産業においてもベアリング各社の高い技術を生かして、環境問題にさらに対応してほしい」と関係各社を鼓舞した。