トライボコーティング技術研究会、第4回研究会を開催

　トライボコーティング技術研究会（ http://www.tribocoati.st ）は12月11日、東京・西が丘の東京都立産業技術研究センターで、平成21年度第4回研究会を開催した。

　当日は平成21年度新規入会員企業から、以下のとおり講演がなされた。

　（1）メディア研究所・金子　峻氏…薄膜プロセスと半導体関連事業を核とする会社の概要とナノ、マイクロ、マクロスケールにおける摩擦摩耗特性などトライボロジー特性を試験評価するUMTテスターによるDLC薄膜のスクラッチテストなど最近のテスト事例を紹介。
（2）ハウザーテクノコーティング・綾目吉彦氏…PVD／PACVDプラズマ装置を核とする会社の概要と、ドロップレットがなく密着性が良好で高密度、欠陥のないHIPIMS+コーティングや各種トライボコーティング技術など独自技術を紹介。


（3）理研ベンチャー 新世代加工システム・長谷川浩幸氏…超精密加工のためのELID研削システムを核とするデスクトップ加工システムについて、非球面レンズ、ガラスモールド金型、インプラント材料などの加工事例をまじえて紹介。



　また特別講演が以下のとおり行われた。
「炭素系薄膜の生体材料への応用」東京電機大学・平栗健二氏…DLCの抗菌性評価や溶血性評価を踏まえ拍動型人工心臓ポンプのダイアフラムへのDLCコーティングの適用の試みなどについて述べた。

　次回第5回研究会は、理研シンポジウム「トライボコーティングの現状と将来」として、2010年2月26日、埼玉県和光市の理化学研究所で開催される予定。