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ジェイテクト、棒鋼圧延機用ロール位相調整装置付きドライブシャフトを拡販

 ジェイテクト( http://www.jtekt.co.jp )は近年、建築用資材として使用される鉄筋コンクリート用棒鋼材に関して、表面にねじ模様(らせん形状)を付けた製品へのニーズ増大に対応、「ねじ付き棒鋼」を拡販する。

 ねじ付き棒鋼の需要拡大の理由は以下のとおり。

(1)鉄筋コンクリート用棒鋼同士の接合は従来、溶接接合であったが、作業の簡素化を目的として、近年ねじ接合に置き換わってきている。

(2)ねじ付き棒鋼を用いることで、コンクリートの付着性を強化できる。

 通常、鉄筋コンクリート用棒鋼材は、圧延ロールによって成形・製造されるが、棒鋼表面に連続した凸状のねじ模様(らせん模様)を成形するためには、凹状にらせん溝成型した上下ロールの回転位相を、任意の位置に調整する必要がある。

 本品は、ロールを駆動するドライブシャフトに内蔵した捩れスプラインによって、回転位相調整を実現したもので、ジェイテクトが手がけるオンリーワン商品。ジェイテクトでは棒鋼圧延機用ロール位相調整装置付きドライブシャフトについて、さらなる改善(特許構造)を加え、ラインナップを拡充することにより、国内の棒鋼製造メーカーだけでなく、海外メーカーへの拡販も強化していく。

 開発品の特徴は以下のとおり。

(1)無段階での回転位相調整が可能であり、製品の精度が向上する

(2)位相調整操作が短時間でできるため、作業の効率化が図れる(特許構造)

(3)構造を工夫することにより、径方向・軸方向の省スペース化が可能(特許構造)

(4)位相調整装置のラインナップを充実し、殆ど全ての棒鋼サイズに対応が可能

(5)ロールとドライブシャフトを圧延機に取付けたままで作業可能

 ジェイテクトでは国内の棒鋼製造メーカーだけでなく、海外メーカーへの拡販も推進する狙いで、建設市場が飛躍的にのびる新興国市場(中国、インド)市場を見据え、2012年に2億円を目差す。