ミネベア( http://www.minebea.co.jp )とパナソニックは、2010年4月をめどにパナソニックの情報モーター事業を、ミネベアとパナソニックの合弁会社であるミネベアモータに譲渡することで基本合意に達した。ミネベアモータへの出資比率は、ミネベア60%、パナソニック40%が維持される。
情報モーター市場は、海外メーカーの台頭などにより競争が激化するとともに、昨今の景気悪化の影響を受け厳しい市場となっている一方、デジタル家電、車載用機器、OA機器、高機能ゲーム機や情報端末分野では新しい需要が生まれており、今後も需要拡大が期待されている。
今回の事業譲渡によるミネベアモータへの統合は、モーター事業に注力するミネベアの総合力とパナソニックが長年培ってきたブラシレスDCモーター技術の融合を図り、合弁事業であるミネベアモータをさらに成長させることが目的。
パナソニックの社内分社であるモータ社の情報モーター事業に関わる資産(関連する知的財産権、パナソニックモータ珠海有限公司の香洲工場等の関連する子会社の資産を含む)を対象とし、対象事業の従業員は原則として移籍する予定。
同事業が製造・販売する製品は以下のとおり。
(1)小型ブラシレスモーター (用途:光学ディスクドライブ、車載機器等)
(2)パワーブラシレスモーター (用途:プリンター等)
(3)ポリゴンミラーモーター (用途:レーザープリンター)
同事業の売上高は約183億円 (2009年3月期実績)で、従業員数は約2,600名。