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パーカー熱処理工業、第7回表面改質技術研究会を開催

 パーカー熱処理工業( http://www.pnk.co.jp )は9月25日、日本パーカライジングと共催で「第7回表面改質技術研究会」を開催した。協賛はパーカーエス・エヌ工業と日本カニゼン。今回は約250名が参加、下記の通り発表が行われた。

●技術発表
「塩浴軟窒化と高周波焼き入れによる複合熱処理「PALNIP」」小西知義氏(日本パーカライジング)…焼き入れ硬度・硬化層深さがアップし変形の少ない低温焼き入れが可能な軟窒化+高周波焼き入れだが、耐摩耗性・耐焼付き性が失われるという短所があった。これを解決したPALNIP処理について、各種特性の紹介や、シャフト・ギヤ部品の高強度化による軽量・コンパクト化の提案などを行った。

●講演
「窒化処理技術-その効果の基礎-」桑原秀行氏(応用科学研究所)…鉄鋼材料の表面改質技術における窒化技術の位置付けから、窒化の利点、アンモニアガス窒化法、溶融塩軟窒化方、プラズマ窒化法の反応性などについて解説したほか、これからの窒化技術について展望した。

「自動車における環境対策と表面改質技術」藤川真一郎氏(日産自動車)…自動車に関わるCO2排出量削減の取組みとして、2010年発売に向けた電気自動車の話題から、動弁系部品への水素フリーDLC(ダイヤモンドライクカーボン)の適用やトランスミッションギヤへのショットピーニングの適用などパワートレイン軽量化のための表面改質技術、真空浸炭処理の導入など製造工程での環境対応をねらった表面改質技術の試みを紹介した。