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キャノンMJ、フィリップス社製AEDを発売

 キヤノンマーケティングジャパン( http://cweb.canon.jp )は、フィリップス エレクトロニクス ジャパンとの間で、オランダのフィリップス社製AED(Automated External Defibrillator、自動体外式除細動器)「ハートスタートHS1/FRx」2機種の販売代理店契約を締結し、6月1日より販売を開始する。

 AEDは、心室細動という心停止状態に陥った際、症状を自動的に解析し必要に応じて電気ショックを与えることで、心臓の働きを正常に戻すための医療機器。フィリップス社製のAED「ハートスタートHS1」は、心肺蘇生法の手順を自動音声で案内する機能を搭載しており、医療従事者以外の方でも簡単に操作することができる。

 一方、「ハートスタートFRx」は、心肺蘇生法の自動音声案内と電気ショックのエネルギー出力を、成人用と小児用に調整する機能を搭載しており、年齢を問わず使用できる。また、高さ1メートルからコンクリート上への落下に耐えられる耐衝撃性能や、国際規格IP55準拠の防水・防塵性能を備えており、屋外や交通機関での使用にも対応している。

 キヤノンMJは、これまでキヤノン製のX線デジタル撮影装置や眼底カメラなどを販売する一方、グループ会社のキヤノンITSメディカルが電子カルテシステムやレセプトコンピューターのシステム開発・販売を行うなど、グループ全体で医療機器事業を手掛けてきた。今後、一般企業や学校、公共機関を対象に、グループの広範な販売網を生かしてフィリップス社製AEDを拡販する。これにより、国内市場におけるAEDのさらなる普及を推進し、一般の人が行える救急医療活動の浸透に貢献していく。