トヨタ自動車( http://www.toyota.co.jp )は、自動車リサイクル法に基づく、ASR・エアバッグ類・フロン類の特定3物品の2008年度(2008年4月?2009年3月)再資源化等の実績を公表した。
自動車リサイクル法において、自動車メーカー等は特定3物品の引取り、リサイクル・適正処理の義務を担っている。トヨタは、ASRについては豊通リサイクルに、エアバッグ類およびフロン類については業界共同で設立した自動車再資源化協力機構に業務委託し、全国における特定3物品の引取り・リサイクル・処理を適正かつ効率的に行っている。
その結果、トヨタの2008年度再資源化等実績は、ASRの引取りが92万台、重量にして20万tで、うち16万tを再資源化した。ASR再資源化率は通年で約80%となり、昨年度に引続き2015年度法定基準70%を大幅に前倒しで達成、車両のリサイクル実効率に換算すると約97%の結果となった(ASR再資源化率推移;2005年度 57% 2006年度 66% 2007年度 76%)さらに、エアバッグ類の引取りは34万台(96万個)で、回収での再資源化率は94%と、法定基準85%を上回る水準を確保した。フロン類についても適正に破壊処理を行った。
なお、トヨタが特定3物品の再資源化等に要した費用総額は、社内のシステム関連費、専任人件費を含めて89.3億円となり、資金管理法人から払渡しを受けた顧客からの預託金総額85.4億円を3.9億円上回る見込み。
トヨタでは、リサイクルしやすいクルマづくりの観点から1998年に豊田メタル内に世界初となるASRのリサイクルプラントを設置し、ASRからリサイクル防音材へのCar to Carリサイクルを長年にわたり推進、2008年度にはRSPP搭載車両の累計台数は1,500万台に達した。また、2008年12月発売の新型プレジャーボート「PONAM-28L」にも高性能防音材としてRSPPを活用するなど、自動車以外での用途拡大も積極的に図り、ASRのさらなるリサイクル促進を推進している。