トヨタ自動車、北米国際自動車ショーで小型EVコンセプトを出展

　トヨタ自動車（ http://www.toyota.co.jp/ は、1月11日?25日まで米国デトロイトで開催される2009年北米国際自動車ショー（デトロイトモーターショー）に、リチウムイオン電池を搭載した電気自動車（EV）のコンセプトモデル「FT-EV（Future Toyota-Electric Vehicle）」を出展した。

　FT-EVは、超小型軽量ボディに4人乗車が可能な超高効率パッケージを実現、50マイル（約80km）程度の航続距離を想定した近距離小型コミューターとしてのEVコンセプトモデル。同社のEV開発としては1997年?2003年に「RAV4-EV」を市場に導入、また1999年?2006年には小型電気自動車である「e-com」の公道実験を行っている。同社では今後、量産化を目指した次世代電気自動車の開発を更に加速させ、2012年までに、近距離コミューターとして電気自動車を米国市場に導入する予定。

　コア技術であるハイブリッド車（HV）については、1997年の世界初となる量産ハイブリッド車「プリウス」の発売開始以来、世界累計販売台数が170万台を突破するなど、普及に努めているが、今回のデトロイトモーターショーでも、トヨタブランドから新型プリウス、レクサスブランドからHS250hを、ハイブリッド専用車として公開する予定。また、「2010年代のできるだけ早い時期にハイブリッド車の年間販売100万台を達成するべく、世界で新車名のハイブリッド車を10車種程度投入する予定」としている。

　プラグインハイブリッド車（PHV）については2007年から、日米欧でニッケル水素電池を搭載したプラグインハイブリッド車の公道実証実験を行っているが、2009年末からは新型プリウスをベースにリチウムイオン電池を搭載したPHVを日米欧のフリートユーザー向けに投入開始、合計で500台程度（うち米国フリート向けは150台程度）の販売を行う。