ジェイテクト(Tel.052-527-1900、 http://www.jtekt.co.jp )は、軽自動車向けに「超軽量・超低トルクハブユニット軸受」を開発した。2010年度の量産化を目指し、2014年に22億円/年の販売を見込んでいる。
近年の原油高騰と各国の排ガス規制の強化、原材料の高騰を背景に、車両トレンドも小型・軽自動車へと移行し、搭載部品の軽量・小型化と低トルク化商品の開発が急務となってきている。
現在、軽自動車のブレーキは駆動輪側にディスクブレーキを、従動輪側にドラムブレーキを搭載しているが、本開発品は、ドラムブレーキを搭載している従動輪側に使用するハブユニット軸受。
実際の車両走行・旋回時にハブユニット軸受及びアクスル周辺へ負荷される荷重分布を有限要素解析で算出し、疲労強度・信頼性を十分に確保できる範囲で軸受フランジを減肉化しボール径を最小化することで、現行品より重量を20%軽量化した。また、ABSセンサをハブユニット軸受に内蔵することで小型化も実現している。
さらに、ドラムブレーキの構造がディスクブレーキと比べ被水しにくい点に注目し、ダストシールリップの接触面圧と接触幅を最適化し、現行品より30%のトルク低減と防水性確保を両立した。